【読みきり】 時は… (秋本治)

作品名 : 時は・・・
作 者 : 秋元治 (あきもとおさむ)
掲載誌 : ジャンプSQ (集英社)
主人公の漫画家と,、その編集者がトキワ荘の時代(手塚治がまだ20代の頃)にタイムスリップするお話。
実家にはこち亀の単行本がまばらにあった。
1巻 12巻 27巻 28巻・・・みたいな感じ。
こち亀に限って言えば、こういう家って多いと思う。
全巻揃えようと古本屋で見つける都度コツコツ買い集めるも、志半ばで断念って感じ。
こち亀はよく読んだし好きな漫画だったけど、最近はあまり読まなくなった。
「昔の方が良かった」なんて年寄りめいたことを思ったりする。
悪い言い方をしたら、僕の中で秋元治はもう過去の漫画家だった・・・ん だけど・・・!!
秋本先生、すいませんでした。
本当にごめんなさい。
こんな漫画が描ける人に向かって過去の漫画家だなんて・・・
僕がアホでした。
秋本治のトキワ荘(の漫画家達やその時代の漫画)に対する憧れや敬意のようなものがひしひしと感じる。
そういう自分の中で神格化したものをテーマに漫画を描くとなるとやっぱり力も入るんでしょう。
とても良い漫画でした。
作中、タイムスリップした現代の漫画家が、トキワ荘に住む漫画家達から「君の描いた原稿を見せてくれ」とせがまれるシーンがある。
それを見て僕はこんなことを考えた。
もしこの時代の漫画家たちにドラゴンボールやスラムダンクやAKIRAなんかを見せたら・・・どうなったんだろう?
漫画の歴史が変わったかもしれない。
・・・いや、絶対に変わったはず。
漫画は常に進化し続けている。
その進化のスピードは確実に速くなるだろう。
ただ、未来の漫画を見て創作意欲が沸く漫画家ばかりでもなく、逆にショックで描けなく漫画家もいるかもしれない。
この時代の漫画家が大友克洋のAKIRAを読めばどんな反応をするのか?
簡単に想像できる。
漫画全体のクオリティーは今よりも上がり、たくさんの名作が生まれているのと反対に、ドラえもんや天才バカボン等の既存の名作が生まれなかったかもしれない。
・・・なんて、そんなことを考えながら楽しく読みました。
※10点満点Mr.Clice(ミスタークリス)
秋本治傑作集
